スカイクロラシリーズ3作目
ティーチャが去った後、その優秀な戦績から次第に会社の広告塔へと祭り上げられていく中、あくまで空に留まりたいと、苦悩するクサナギの姿と、ティーチャへの想いが描かれる。wikiより
草薙と函南
この巻から徐々に謎が増えてくる。気になるのは、現れた少年 函南(カンナミ)。
彼は、よく見る夢の内容を話す。
そして、彼は草薙に言う
「僕は、あなた以外じゃない」
草薙と函南の関係とは?そして、その本質はスカイクロラという世界観とどう関わるのか。
名言たくさん
小説の名言をブログに貼り付けるのは私には意味があまりないのかな。けどはります。
何度でもかみしめたいから。
どれも草薙の性格が滲んでいる。
ため息が出るほど綺麗。その澄んだ思考を少しでもトレースしたい。
p109
一人で戦える奴だけが、空に上がってくる。
p122
比較をしたって意味がない。なにしろ、それは乗っている機体が違うのと同じなのだ。空へ上がってしまったら、乗り換えることはできない。一度生まれてしまったら、人間だって乗り換えることはできない。
p137
褒められることに価値を見出すことは、僕の根底を否定することに等しいように感じる。僕を褒められるのは、僕以外にない。褒められることのできない人間なのだ。
空みたいな日常ってある?
空は綺麗だ。徹底的に。空に登ればひとりきりだ。だからこそ、綺麗で愛おしく感じるのだろうか。
日常生活の中で、ひとりきりになれる時間はあるか?
そして、その時間に浸れているか?感じているか?