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【落合陽一 宮台真司 対談】 次の時代をどう生きる まとめ

落合陽一と宮台真司の対談

 

深層ニュースにて、落合陽一と宮台真司の対談が実現した。

 

平成という時代を振り替え立つも、多岐にわたるテーマが勉強になる。

 

人間とは何か、テックの可能性など、興味がある人はとても楽しめると思う。

 

今回の記事では、主要な論点をまとめてみる。

 

 

 

動画リンク

 


落合陽一×宮台真司 次の時代をどう生きる

 

こちらのリンクから、動画を見れます。気になった方は、ぜひみてください。

 

 

 

 

 

 

 

平成とはなんだったのか

 

落合「ジョブズが死んだ」

 

宮台「性的退却」

 

落合
平成では、ロックスターよりも、ITエンジニア。コンテンツ作りよりも、ビジネス作り。その象徴がジョブズ

 


宮台

・フラット化

モノ、テクノロジーが輝かなくなった。テクノロジーの進展のスピードは速いが、それが人々の酔いに結びつかない。

 

・性的退却
街で、目が合わなくなった。昭和には、街の効果があった。男女ともに目が合う。相手の目線に引き込まれて、能動、受動の境界が曖昧になる体験。中道態的なもの。


普段の自分の外側に連れ出されるというトランス状態になる。目が合わなくなってから、インターネットが始まったことで、インターネットの方向を左右してしまった。

 

落合
世界どこでも、都市の構造が変わらなくなっている。「身体性」がなくなっている。

 

 

宮台

・ニーズに合わせた資本主義

ジョブズは、ニーズを作り出した。ニーズに合わせているだけでは、社会も感情も劣化していく。

 

 

 

中道態について

宮台さんが言及した「中道態」というワード。気になる方は、ぜひ次の記事を読んでみてください。

gendai.ismedia.jp

 

「する」と「される」――能動と受動の世界をあたりまえに生きている私たち。しかし、歴史をみれば、「する/される」では語ることのできない「中動態」というものがあったのです。

 

誤解を恐れずに単純化して言うと、中動態というのは、「する」と「される」の外側にあるものです。私たちは様々なことを、「する」(能動)か「される」(受動)に分類してしまいます。しかし、かつてはこの分類に入りきらないものをきちんと認める文法が存在していました。

 

 

 

 

 

島宇宙」は、どうなっていくのだろう?

 

落合

島宇宙クラスタごとの分断のこと)は、どうなっていくのだろう?

 

宮台
クラスタ化が進む。見たくないものは見ない、というインターネット。人に期待できないので、テクノロジーに期待したい。


落合
コミュニティの外で、ぶつかり合いが起こる。どうやって、今後の合意形成をしてくのか。

 

宮台
育ち方の問題が大きい。目を合わせる享楽を知っていることが重要。それが、外につながろうという動機を生む。

 

・虫と視線が合う体験

カマキリと目が合う。目が合うカマキリを子供たちは好きになる。目が合う関係がもたらす享楽を学べる。

 

SNSのライクボタン

SNSのライクボタンは、「今のお前でいい」というもの。クズ化を促進する。

 

 

 

 

 

人間と偶発性

 

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落合

高尾山に登っても、新宿駅に居ても、同じGoogle マップを見ている。同じGoogle マップ見て、スマホのカメラを通してみれば、両者の体験はほとんど一緒。差がない。偶発性がない地球になる。

 

宮台
人間とは、偶発性によって誘惑される存在。得体の知れないということによって誘惑される。

他者はコントロールできないから惹かれる。「機械と違ってコントロールできないから性愛しません」、という若者が出てくる。劣化だ。

 

若者は、性愛を「コスパ悪い、リスクマネジメントできない」という。規定可能な枠の中だけでしか振る舞えないのなら、AIに置き換えられる。

 


落合
カメラは偶発性の塊。写真ガチャをしている時には、身体性を使う。一方、スマホガチャをしている時には、身体性がない。ゲームの上だけで閉じてしまっては面白くない。ポケモンgoは偶発性を感じた。
身体性を伴わないテックは、偶発性が少ない。

 

 

 

 

 

ポストヒューマン

 

落合
ポストヒューマンについて。人間が人間たる所以とは?どう変わっていくのか。

 

宮台

言語の歴史よりも、身体性の歴史の方が長い。人間の身体性は、ほとんど変わっていない。これを利用できるテックがいい。

 


落合
テックに何を求めるのかで、メジャーとマイナーの間で分断の壁ができそう。

 

宮台

ヒューマンが一律にヒューマンだと考えるのは馬鹿げている。
人間化する動物もでてくるし、AIより劣化した人間も出てくる。

 

 

 

 

キャリアをどう作っていけばいいか

落合

今できる最大のことをやり続けろ。テックの進展が早いので、予想してもしょうがない。

 

宮台
キャリア形成ということそのものが、劣化。
どうなっても生きられるようなポテンシャリティを持つべき。

 

 

 


次の時代の希望とは?

 

落合
外側の人から自信を得るのをやめてほしい。自分がかっこいいと思うことをやり続けろ。他者に求めすぎ。

 

宮台
身体にある享楽を取り戻してほしい。

 

 

 

 

宮台真司の興味深い著作としては、次を進めたい。とても重要なヒントが詰まっている作品だと思う。(画像クリックでamazonへ飛べます)

 

 

 

 

 

 

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