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映画はトラウマの予防注射だ!!

映画が与える衝撃!!

 

「映画はトラウマの予防注射だ」

この言葉を聞いて、どんな印象を持つでしょうか?

 

  • 映画とは「体験」だ
  • 映画で先にトラウマ経験をしておくことの意味
  • 映画と"私"との関係を考えるきっかけに

 

今回の記事では、「映画による体験」「トラウマ」というものを、一歩深く考えてみます。

 

ピンと来た人は、ぜひ本文を読んでいってください。

 

 

 

水道橋博士の佇まい

 

「映画はトラウマの予防注射だ!!」

 

この言葉は、水道橋博士の発言だったと思います。

印象的だったのは、彼がこの言葉を言ったときのたたずまいです。彼の表情、身体表現からも、私は何かしらのメッセージを受け取ったのだと思います。


そこには、、、なんと言えばいいんでしょう。

水道橋博士「ある確からしさ」が見えた気がしました。

 

自分自身の体験に裏打ちされ、傷を乗り越えてきたような強さです。そんな博士の態度に、私は感染したのだと思います。

「感染」というテーマで、さらに考えている記事はこちらです。

interaction.hatenadiary.jp

 

言葉か態度、どちらかが欠けていてはここまで響かなかったと思います。単なる言葉なら、そこで重要になるのは理屈などです。けれど、人は言葉そのものよりも、その言葉を誰が言ったのかということに影響を受けやすい。ゆえに、彼だからこそ響いたという面は大きいでしょう。博士の個人的な歴史の積み重ねというデータが、私に何かを伝えたのです。



おまけ

 たたずまい [ 佇まい ]


① 立っているようす。また,そのものからかもし出されている雰囲気。「城下町の落ち着いた―」「庭の―」
② 身をおく所。転じて,生業(なりわい)。「人間(ひと)さまざまの―」

 

 

 

トラウマと偶然性

現実を過ごしていけば、必ず凄惨な体験をしてしまいます。

 

現実の体験の方がフィクションよりよっぽどつらい。いじめや死、自分の尊厳が簡単に踏みにじられる体験。そして誰かの何気ない一言。無慈悲で不条理なのが現実です。

 

そんな混沌として、不条理な世の中に私たちは強制的に産み落とされます。つまり、どんな人も、トラウマ的出来事と遭遇する危険性がある。

 

そして問題なのは、偶然性です。トラウマ的イベントと、あなたがいつどこで出会うか、これはほとんど偶然によるものです。そして、あなたの周りには、無限接触があります。情報から逃げて生活できない以上、何らかの情報はあなたを傷つけるものと化す。だから、どんな人でもトラウマ的経験をしてしまう。

 

ここでトラウマの辞書的定義を確認しておきます。

トラウマ しんてきがいしょう【心的外傷】


個人にとって心理的に大きな打撃を与え,その影響が長く残るような体験。精神的外傷。外傷体験。トラウマ。

 

 

 

"あなた" とトラウマ、人格形成

ある体験が、なぜトラウマになってしまうのか。これは本人ですら、なかなかわかりません。理由を求めることそのもの、これが難しいからこそトラウマなのでしょう。


同じ経験をしても平気な人はいくらでもいる。その情報が、その人にトラウマとして残るかどうかは様々な要素が関係してくる。なぜそれが刺さったのか、そこに理路整然とした因果関係を求めるのは難しい。

 

ただ、確かなことは、

”あなた” だから、”その” 出来事がトラウマになったのです。

 

極めて個人的な体験であり、一般的な説明をすることは難しい。普遍的な説明を手に入れようとすれば、そこから ”あなた” という個人の属性が消えてしまいます。

 

その傷はうまく整理しきれず、人の無意識の層に引っかかり続けます。トラウマの性質の話になりすぎるとドツボにはまりそうです。とにかく、トラウマは無意識の領域にへばりつくのだから、その人の人格形成にも関わってくる、ということ。つまりは、あなたの人生にとても関わる出来事になってしまうのです。

 

 

 

トラウマおすすめ本

トラウマについては、この本がおすすめです。著者である大嶋信頼さんの優しさが本当にありがたい本です。

 

「どうして ”私” は、この本を読まなければならなかったのか」、このテーマで考えることそのものが、とても有益になるなあ、とわたし自身感じています。

興味がある方はぜひ読んでみてください。

 

 

 

予防注射しといたほうが精神的にいいよね!!

前もって、ある程度辛い体験をしておく方が良い。その体験こそ映画がぴったりです。その心に刺さった何かは確実に、私というシステムを変化させてくれます。つまりは、強くなれるといっていいでしょう。免疫がつきます。

 

現実でどうにもならないほど打ちのめされる前に、映画で私を壊してもらおう。映画を観て死にはしないのだから。

 

町山智浩さんのこの本もオススメです。彼が幼い頃に見て、心に引っかかった映画の紹介がされています。映画がいかにその人の成長に関わるのか、実感できます。

トラウマ映画館 (集英社文庫)

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その他に、映画を見る理由として、次の記事も書いています。

 

なぜあなたは映画を求めるのでしょうか?

 

こんなテーマを改めて考えてみるのも、面白いですよね。よかったら、リンクから読んでみてください。

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まとめ

・トラウマは偶然的な要素が強く、逃れられない

・トラウマは、あなたの人格形成に大きく関わる

・映画によって、予防注射として衝撃的な体験をしておく

 

 

本記事が誰かの自由につながったのなら、とてもうれしい。