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【勘違いさせる力】社会で成功するために本当に必要なこと

「勘違い=認知バイアス」ってやべえ

 

今回は、こちらの本を読みました。

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

 

 

人という生物の認知バイアスのヤバさがとことん伝わってきます。認知バイアスを適切に使って、社会でうまく立ち回ってやろう!という本です。

 

この本の主題は、実力よりも勘違いさせる力が、社会で成功させるためには重要だ、というもの。

 

とにかく、

 他者への認知バイアスを必ず持ってしまうのが人間

 自分の意識では、無意識くんの仕業に気づけない→認知バイアスを修正できない

 他者の客観的な評価は不可能→実力なんてほとんど見てもらえない→では何が大事か?→錯覚資産だ

 

これだけでも持ち帰ってください。

 

 

「勘違いさせる力」がなぜ重要か

美男美女は優秀そうだと無意識に思ってしまったり、成功者の言葉は正しいと無意識に思ってしまう。それらは、認知バイアスの一種だ。

 

この認知バイアスのどこがヤバイのか。

 

それは、認知バイアスに陥っていることに、自分では気づくことすらできない点です。なぜなら、意識が矛盾だと思ってしまわないように、無意識が判断や記憶を加工してしまう。無意識くんやばすぎ(本当は自分自身を守るために無意識・潜在意識はあるんだけどね)。

 

知能が高く、有能な人であっても、自分の無意識が、自分の知らないところで、勝手に脳内の評価値を書きかえるのを、防ぐことはできない からだ。

 

私の意識は、無意識を押さえつけることができない。そんな認知バイアスだらけの人間という生物。彼らが、社会を作っているわけです。となると、人間の集団である社会こそ認知バイアスで汚染されまくっている。

 

さあ、そんな社会で、実力よりも大事なものを著者は、錯覚資産と呼ぶ。

 

・錯覚資産とは、「他人が自分に対して持つ、自分にとって都合のいい思考の錯覚」のことである。

 

なるほど、他人から良いバイアスがかかった目で見て貰えればいいわけです。そうすれば、実力に関わらず、自分の評価が上がります。つまり成功へ近づく。

 

さらに知りたい方は、こちらの著者本人のブログへ。やはりわかりやすい。

www.furomuda.com

錯覚資産を使いこなしましょう!!

 

 

 

認知バイアスのヤバさ やっぱり心の性質を知ろう

この本のすごいところは、徹底的に人間の認知の仕組みを分析しているところ。テーマは主に認知バイアスです。

 

無意識が生み出す認知バイアスに、自分自身では気付けない

ここがヤバすぎるのです!これを証明する心理実験も、本書ではたくさん紹介されています。

 

そして、著者の分析の流れが理にかなっている。

 

社会とは、人間の集まり。それならば人間の性質を知ろう。社会というシステムは、人間の心・認知で出来上がっている。心の性質を使いこなせれば最強だろ、と。その分析の結果、社会の本質とは実力ではなく錯覚である、と著者は見抜くわけです。

 

やはり、自分のこと、社会のことを知るためにも、人間の「心」が欠かせない。「心の性質」を知ること、私はあらゆることに役立ちました!!こちらでまとめています。奥深い心の世界、おすすめです。

interaction.hatenadiary.jp

 

やや話が逸れますが、無意識くんに縛られすぎて苦しいな、と感じる方もいるでしょうか?そんな人には、この本がおすすめ。本当に優しい本です。

無意識さんの力で無敵に生きる ―思い込みを捨て、自由自在の人生を手に入れる方法―

無意識さんの力で無敵に生きる ―思い込みを捨て、自由自在の人生を手に入れる方法―

 

 

 

 

他人を評価するということ

「いや、やっぱり、実力は正当に評価されるものでしょ」と、この本の中でも、再三にわたり突っ込まれています。

 

しかし、この本の結論は、やはり、錯覚が大事であるということ。つまり、人は他者を錯覚なしで、客観的には評価できないのです。

 

これには、私自身とても共感できる。例えば、「頭がいいかどうか」という日常的な例を考えたい。この言葉を使って、人を評価していますよね。しかし、私はこれも勘違いに過ぎないと思います。

 

まずは、「評価をするとはどういうことなの?」これをはっきりさせなければなりません。

 

評価のためには、評価軸が設定されるとともに、測るという作業が必要です。評価軸と測るための数値、これらがなければ何かを測ることはできないのです。

 

さらに、「頭がいいかどうか」という概念は定義が難しい。だから、誰もが納得するような評価軸も数値も存在しえない。有名な数値の例として偏差値がありますが、「偏差値だけが頭の良さにかかわる」これには、誰もが疑問を持ちますよね。

 

人は、人を印象だけで判断します。なぜそこまで印象というものに縛られてしまうのか、という分析をまさにこの本はしているのです。

 

小さな頃から、人は他者を評価しまくり、他者から評価されまくります。頭いいね、悪いね、性格いいね、など、こんなラベル付けに私はうんざりしていました。そんな簡単に人のことがわかるのか??、と。

 

そして、あらゆる哲学や心理学の本を読むうちに、やはり客観的な評価なんて幻想なんだ、と確信できました。言いたい人には言わせておけばいい。人はそんな評価からも自由になれる。

 

それに、今回の「勘違いさせる力」からも、人間は自分のバイアスがかかった目で他者を見ていることがわかる。だからこそ、他者からの評価を気にしすぎることなんてないのです。自由に使いこなす側に回りましょう。そのためにも、本書の錯覚資産という概念は参考になります。皆さんはどう思うでしょうか?

 

こちらでは、他者の評価と関連して「頭が良くなる」というテーマで考えています。「いい加減、頭いいってなんなんだよ!」という方におすすめ。なぜ頭いいかどうかが他人からの評価と関わるのか、ここが重要です!!

 

interaction.hatenadiary.jp

 

 

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追記

本ブログが誰かの自由につながったのなら、とてもうれしい。