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「イベントホライゾン」という映画を紹介します。
SFホラー映画なのですが、B級扱いされているのに、一部で話題な映画です。
見どころやネタバレをまとめていきます。
イベントホライゾン あらすじ
西暦2047年、救助艇ルイス&クラーク号が海王星へと向かう。途上、ウィリアム・ウェアー博士から、“怖いもの知らず”と評判のミラー船長、そして彼を信望厚く慕うクルーたちに、海王星への航海の目的が初めて明かされる。
その目的とは、7年前に忽然と消息を絶った宇宙船イベント・ホライゾン(事象の地平面)号の探査と乗組員の救助だった。イベント・ホライゾン号は、ウェアー博士の理論による超光速で空間を移動する重力駆動装置「コア」が搭載された人類初の深宇宙探査船であったが、極秘のうちに出発した処女航海で行方不明となり、7年ぶりに突如として海王星近傍に姿を現したのだった。
wikiより
予告を見ると、宇宙船のデザインなどもしっかりしていて、いいSF映画そう。
けれど、見た感想として、なんだかよくわからない映画、というもの。
バイオハザードなどの監督で知られるポール・w・s・アンダーソン監督作です。彼の映画につきものの、ややバカホラー感が最後まで感じられます。全体のクオリティとしては、B級と言われてしまうのも仕方がないでしょう。
それでは、あらためて見どころを探っていきましょう。
いろんな映画の要素あり
イベントホライゾンに乗り込むクルーたち。そこには、イベントホライゾンのクルーたちの無残な死体があった。船体をしらべるうちに、クルーたちは幻覚幻聴が生じ始める。
とくに、ウェアー博士は、亡くなった妻の幻覚に悩まされる。そして、自分が作り出したコアに執着していくことになる。
このコアの正体が謎。
はっきりとは、劇中でも言及されない。
徐々にあきらかになることは、コアそのものが意思をもっているのでは、ということ。ここが、この映画のストーリー上のキモになる。これは、あの「2001年宇宙の旅」に近い。
コアはワープする能力をもっているのだが、どこかにワープした結果、意思をもつようになったのだろうか?「地獄」というワードが登場する。
コアは人間たちの心理をよみ、地獄へ案内しようとする。(ここらへんの目的が謎)
そのために、グログロな拷問のイメージを幻覚としてあたえるのだ。イベントホライゾンのクルーたちも、その結果、仲間たちで残酷な殺し合いをすることになった。
最終的に、ウェアー博士はコアに精神を取り込まれる。そして、自らの目をえぐり、クラーク号のクルーたちを襲い始める。
「エイリアン」や、「シャイニング」など、有名映画で見たようなイメージが浮かぶ。ここら辺が陳腐として受け止められる理由だろう。
後半がカオス
後半になるにつれて、サイコグロ映画になっていく。
グロ描写そのものは、幻覚に登場するので、サブリミナル的に挿入されるだけである。しかし、このインパクトが強烈。だからこそ、このシーンが一部の人に支持されているのであろう。
こちらでちらっと見れる。
近いイメージとして、あの芸術的グロ映画「ヘルレイザー」が浮かぶ。実際に、本作にヘルレイザーの監督がかかわっているらしい。
おかげで、そのグロ描写だけは一級品。
SF、そして、宇宙船のなかで繰り広げられるサイコ殺人というカオスなありさまが楽しめる。アンダーソン監督らしく、終わってみればなんだかふわっと楽しめる。
サム・ニールの怪演
サムニールといえば、ジュラシックパークなどが有名だろう。
そんな彼が、今作でも博士として登場する。
しかし、ふたを開けてみれば、彼がどんどん狂気に落ちていく。自らが作り出したコアに執着するがあまり、意思をもったコアにのみこまれてしまう。
その結果、一気に狂気的な悪役へ。
自らの目をえぐり、全裸で襲ってくる。
サムニールの狂気(?)は、楽しめる映画だと思う。
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